ヨモギ|作用と性質、注意事項
薬用植物類健康食品であるヨモギの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ヨモギという健康食品とは
原材料…ヨモギは日本など東アジアに自生しているキク科の多年草です。
特徴…独特の香りがあり、食用にしたり、茎葉を薬用に使用します。古くからヨモギの若葉から草もちをつくったり、葉の裏の細い毛を集めてお灸のもぐさにして利用されています。漢方では艾葉(がいよう)といわれるヨモギの葉を乾燥させたものがあり、健胃や腹痛に処方されます。
産婦人科で処方される漢方薬では、冷えや余分な水分を取り除いたり、痛みを和らげたりする作用があります。月経痛や産後の諸症状などに有効と考えられています。
利用方法…民間療法として生のままでも利用されます。例えば止血には、すりつぶしたり、しぼった汁を擦り傷、切り傷、虫刺されなどの部位につけます。昔から肉体疲労や肩コリの改善にヨモギ湯の作用が期待されていて全国的に利用されます。
ヨモギ湯のつくり方
- 土の上に出ているヨモギを刈取り陰干しする
- 乾燥したら適度な大きさに切ってそろえておく
- 50~300グラムほどのヨモギをさらに細かく刻み、木綿の袋に詰める
- 水の状態の湯船に、木綿に入ったヨモギを入れる
- 水を沸かして湯加減をぬるめにする
乾燥していない生葉の場合は、500~900グラム(乾燥葉の三倍)ほどのヨモギを刻んで木綿の袋に入れる。その後、4、5の手順と同様に行う。
効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ヨモギで期待される健康維持の作用
- ぜん息など気管支炎を改善します。
- 消化を助け、食欲を増進します。
- ガンを予防する作用があります。
- 出血を止めます。(外用)
- お灸によって腰痛を和らげます。
- 月経痛や冷えからくる腹痛を軽くします。
ヨモギの主な栄養成分と性質
- シネオール、アルファーツヨシ(精油成分)…腰痛や腹痛の改善にも期待でき、気管支拡張作用から気管支炎の改善に作用が期待できます。 薬湯にすると、特有の芳香が呼吸を楽にするうえ、体を温める作用から湯冷めをしません。
- 多糖類
- 酵素
- カロチン…活性酸素からの害からからだを守る作用があるので、がんの発症を予防する作用があります。
- ビタミン類…ビタミンA、B1、B2、C、D
- ミネラル類
- クロロゲン酸…ポリフェノール類