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ミネラル類のサプリメント一覧

ミネラルの作用と性質、注意事項についてお伝えします。

ミネラルの特徴

ミネラルは、からだの機能の維持や調節にはなくてはならない栄養素です。ビタミンと比較すると、ビタミンは元素からつくられる有機化合物で、ミネラルは元素そのものです。つまり、ミネラルは様々なものをつくる基本の元素ということになります。

体重の95%は酸素、炭素、水素、窒素の4元素からできています。残りの5%は身体に必須の微量元素になり、これを栄養学ではミネラルや無機質と呼びます。

ミネラルの種類と作用

必須のミネラルは16種類ほど知られていますが、他にも必須のミネラルは存在します。主要ミネラルは7種類ほどあります。

主要ミネラルの種類と作用

  • カルシウム…精神を安定させる。骨や歯をつくる。心臓などの筋肉の収縮にはたらく。
  • リン…糖質の代謝に関与する。骨や歯をつくる。
  • カリウム…ナトリウムによる血圧上昇を抑制する。心臓や筋肉の機能を調節する。
  • ナトリウム…神経、筋肉の興奮を鎮める。
  • マグネシウム…骨の代謝、糖の代謝に関わる。心臓などの筋肉の収縮のはたらきを調節する。酵素反応を活性化する。
  • 塩素…消化を促進する
  • イオウ…皮膚や髪、爪をつくる。

他に微量元素があり、体内で重要な役割があります。

微量元素の種類と作用

  • 鉄…赤血球のヘモグロビンを合成する必須成分です。
  • ヨウ素…発育、基礎代謝を促進する。
  • 亜鉛…タンパク質の合成に関与し、インスリンの構成成分である。味覚、嗅覚を正常に保つ。免疫能を高める。
  • 銅…鉄の利用を助け、ヘモグロビンの合成に関与する。髪や皮膚の色を保つ。
  • マンガン…糖、脂質を代謝し、骨の形成、インスリン生成に関与する。免疫能を高める。
  • セレン…免疫能を高め、抗がん作用や抗酸化作用がある。
  • クロム…糖の代謝に関与する。
  • モリブデン…プリン体の代謝に関与する。
  • コバルト…ビタミンB12の構成成分である。

ミネラルの欠乏症状や過剰症状

ミネラルの欠乏症状では、例えばヨウ素不足による甲状腺腫、鉄欠乏性貧血、カルシウム不足による骨粗しょう症が知られています。

慢性的にミネラルが不足すれば、心臓病やがん、糖尿病のリスクを高めてしまいます。

反対に、過剰症では、ナトリウムの摂り過ぎが高血圧や心臓病、脳卒中のリスクを高めます。

ミネラルは食品の精製や加工で失われる傾向がある一方で、食品添加物に使用されるリンや食塩に含有されるナトリウムは増える傾向があります。ナトリウムの過剰摂取は先に述べた過剰症が心配されます。

リンの摂り過ぎはカルシウムとのバランスを崩すため骨を弱くする要因になり、カルシウムに対してマグネシウムの摂取が少ないと心臓発作のリスクを高めます。

ミネラルの摂取の方法

日常の食生活を改善することで十分な量のミネラルが摂れると考えられていて、健康管理や生活習慣病の予防を目的として大量に摂るものではありません。ミネラルを有効に摂る量と過剰な量はわずかな差であり、個人差も考慮すれば、大量摂取による過剰症状や中毒症状が心配されます。

サプリメントで摂取する場合は、日常の食生活とのバランスを考慮し、摂取量を計算して利用しなければなりません。栄養士や医師と相談の上、摂取しましょう。