健康食品ノート 健康食品ノート

玄米|作用と性質、注意事項

種子・胚芽・果実類健康食品である玄米の作用と性質、注意事項についてお伝えします。

玄米という健康食品とは

原材料…玄米は稲の一番外側のもみ殻を取り除いたもので、発芽する生命力を持っている栄養価の高い食品です。栄養素の詰まった胚芽をはじめ果皮、種皮、糊粉層(ぬか)をそぎ落としたのが白米です。

特徴…白米を主食にするようになったことを原因として栄養障害が起きたと考えるようになり、改めて玄米の良さが見直されました。玄米は白米よりも多くビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスよく含んでいます。胚芽にはビタミンB1、B2、B6、B12やパントテン酸を多く含み、葉酸などB群が豊富に含まれています。B群は栄養代謝にはたらき、疲労回復や気力の充実、ストレスに強い体にします。また、ビタミンEの抗酸化作用によって、血管壁にこびりつく過酸化脂質の生成を抑制し、更にリノール酸による血中コレステロール低下作用から、血管年齢を若返らす作用や動脈硬化の予防に作用が期待されます。玄米は糖尿病予防や改善に必要な栄養素も豊富で、抗がん作用のある成分にも注目されています。

利用方法…玄米の製品には、シリアルや粉末製品や、玄米を発芽させた発芽玄米があります。

効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。

玄米で期待される健康維持の作用

  • 疲労を回復し、体力を増進します。
  • 便秘を予防改善します。
  • がんが気になる人に作用があります。
  • 太りぎみの人に作用があります。
  • 糖尿病のなどの生活習慣病を改善し、予防する作用があります。
  • 気力をつけます。
  • 血管の若さを保ち、老化防止、動脈硬化を予防する作用があります。

玄米の主な栄養成分と性質

  • ビタミンB1,B2,B6,B12…糖質、脂質などの栄養代謝を進めます。その作用と食物繊維の作用により、インスリン分泌にはたらく膵臓の負担を軽くします。また、ビタミンB群は疲労回復の作用や気力を充実させ、ストレスに強い体にする作用が期待されます。
  • ビタミンE…過酸化脂質の生成を抑制します。血管を若返らせたり、動脈硬化を予防する作用が期待されます。
  • パントテン酸
  • 葉酸
  • リノール酸…不飽和脂肪酸。血中コレステロール低下作用があります。血管を若返らせたり、動脈硬化を予防する作用が期待されます。
  • フィチン酸、フェノール、セレン…抗がん作用のある成分で、細胞の酸化を防ぎ、発がんを抑えます。
  • 食物繊維 …水溶性食物繊維は糖質の吸収を緩慢にし、コレステロールの吸収を抑制します。不溶性食物繊維は腸の蠕動(ぜんどう)を活発にし、大腸がんの予防に作用が期待されます。
  • マグネシウム、亜鉛…インスリン合成にかかわります。