ゴマ|作用と性質、注意事項
種子・胚芽・果実類健康食品であるゴマの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ゴマという健康食品とは
原材料…ゴマはインド及びエジプトが原産地とされています。中国から日本にコショウなどとともに伝えられ、滋養豊かな食品として利用されてきました。また、大豆とともに、肉食を禁じられていた僧侶のタンパク質の補給源にもなりました。
特徴…成分の約50%はリノール酸やオレイン酸を主成分とした脂質で、血中コレステロール低下作用があります。そして、リグナン類のセサミンやセサミノール、セサモールという成分には抗酸化作用があり注目されています。セサミンにはアルコールの分解を促進することから、肝障害を予防する作用が期待されます。更に高タンパク、高脂肪で、ビタミン、ミネラルを豊富に含むゴマは滋養になり、若白髪の改善に作用が期待されています。含有されるビタミンEやセレンによって、抗がん作用が期待できます。
利用方法…ゴマは必須アミノ酸を含む高タンパク食品で、大豆に少ないメチオニンやシスチンを多く含みます。一方、大豆はゴマに少ないリジンが多いことから、ゴマと大豆の組み合わせは理想的なアミノ酸組成と考えられます。ゴマの健康食品は、練りゴマ、ゴマ油、ゴマの成分を配合した製品があります。ゴマには白や黒、茶などの色がありますが、抗がん作用が最も高いのは黒いゴマです。
効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ゴマで期待される健康維持の作用
- 動脈硬化を予防する作用があります。
- がんを予防する作用があります。
- 若白髪・抜け毛を予防する作用があります。
- 老化を予防する作用があります。
- 飲酒による酔いを軽くします。
- 便通をよくします。
- 血管壁のコレステロールを減らします。
- 滋養の作用があります。
- 貧血を予防する作用があります。
ゴマの主な栄養成分と性質
- リノール酸、オレイン酸(不飽和脂肪酸)、セサミン(リグナン類)…血中コレステロールを低下させます。動脈硬化を予防する作用があります。
- セサミン(リグナン類)…アルコールの分解を促進します。
- リグナン類(セサミノールなど)、ビタミンE、セレン…過酸化脂質の生成を抑え、がんを予防する作用があります。
- ビタミンE…ストレスや神経のイライラを鎮めます。
- 食物繊維…腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にします。
- カルシウム、鉄…貧血を予防する作用があります。