ビワ|作用と性質、注意事項
薬用植物類健康食品である ビワの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ビワという健康食品とは
原材料…ビワはバラ科の常緑高木です。原産地は中国南西部で、日本では四国や九州に自生していて、その多くは果樹として栽培されています。実だけでなく葉を乾燥されたものが利用されます。
特徴…ビワの果実を生のまま食べると、疲労回復や食欲増進だけでなく、咳を止める作用が期待できます。実には他にビタミンB群、ビタミンC、カロチン、リンゴ酸、クエン酸、カルシウム、鉄などを含みます。
ビワの葉ではインド、中国では古くから医薬用として、日本では江戸時代に『琵琶葉湯』という漢方処方が夏バテ予防の清涼剤として使われました。民間療法では入浴時に使うと、皮膚炎やあせもの改善に作用が期待できると考えられています。主に葉に含まれるアミグダリンにはのどの刺激を少なくして咳を鎮める作用が、サポニンにはタンを除く作用が期待できます。これらの作用から、口が苦かったり、嘔吐や上腹部が張って苦しいなどの胃炎の症状を和らげる作用も期待できます。また、利尿作用があり、尿の出が悪く、むくみのある場合の改善が期待できます。ビワの葉には他にビタミンB群、ビタミンC、タンニンなどを含みます。
利用方法…健康食品としてはビワの実を食べるだけでなく、ビワの葉を乾燥させてお茶として利用されます。 ティーバッグや入浴剤などでも市販されています。
効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ビワの実で期待される健康維持の作用
- 咳を止めます。
- 疲労を改善します。
- 食欲を増進させます。
ビワの葉で期待される健康維持の作用
- 歯ぐきのはれや疼痛(とうつう)[ずきずきとうずくように痛むこと]を和らげます。
- たんを切り、咳を止めます。
- ガンを予防する作用があります。
- 胃炎の症状を鎮めます。
- 外用にはあせもを改善する作用があります。
- 利尿作用があり、むくみを改善します。
- 疲労を改善します。
ビワの主な栄養成分と性質
- アミグダリン…のどの刺激を少なくさせて咳を鎮めます。葉や種に含まれます。
- サポニン…タンを除く作用があります。葉に含まれます。
- ビタミンB群・C…ビワの実と葉に含まれます。
- タンニン…咳やタン、のどの炎症を抑える作用があります。葉に含まれます。
- リンゴ酸…実に含まれます。
- クエン酸…実に含まれます。
- カルシウム…実に含まれます。
- 鉄…実に含まれます。
- カロチン…実に含まれます。