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田七人参|作用と性質、注意事項

薬用植物類健康食品である田七人参の作用と性質、注意事項についてお伝えします。

田七人参という健康食品とは

原材料…田七人参として市販される健康食品は田七(でんしち)人参の根を乾燥させたもので、高麗人参と同じウコギ科ニンジン属のハーブです。中国の雲南省や広西省などで栽培されています。原料となる田七人参は中国からの輸入に頼っているため高価です。

特徴…種をまいてから3~7年経たないと収穫できないところから、三七(さんしち)人参、田三七(でんさんしち)人参と呼ばれます。サポニン配糖体などたくさんの有効成分が含まれます。有効成分であるサポニン配糖体のジンセノサイドやパナキシノール、βシトステロールには血管を収縮させる作用があり、止血や痛みどめに作用が期待されます。また特殊な成分である田七ケトンは冠状動脈の血液量を増加させて心臓の負担を軽くし、コレステロールを減らす作用が実証されています。抗がん作用のあるサポニン配糖体の含有量は高麗人参よりも多いとされていて、がんへの抑制作用が今後期待されます。

利用方法…多くの作用や性質によって日本でも健康食品などに利用されています。短期間での作用は期待できないので、継続した利用が求められます。

注意…利用することで、口渇感や動機、発疹、悪寒、嘔吐、不眠などの症状が見られたら使用をやめましょう。肝臓障害によって起こる吐血、のぼせなどによる鼻出血には使わないようにし、他の薬との併用は医師に相談しましょう。

効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。

田七人参で期待される健康維持の作用

  • コレステロールを減らし、高血圧・動脈硬化・高脂結晶を改善し、予防する作用があります。
  • 血液量を増やし、心臓病を改善し、予防する作用があります。
  • 胃や十二指腸潰瘍の痛みを和らげます。
  • 肝臓病を改善し、予防する作用があります。
  • 外傷出血や皮下出血を止め、炎症を鎮めます。
  • 生活習慣病・がんを予防する作用があります。

田七人参の主な栄養成分と性質

  • サポニン配糖体であるジンセノサイド、パナキシノール、βシトステロールと田七ケトン…複合的に作用することで止血や痛み止めの作用が期待できます。またコレステロール値を低下させ、生活習慣病の予防改善に作用が期待できます。