健康食品ノート 健康食品ノート

ウコン|作用と性質、注意事項

薬用植物類健康食品であるウコンの作用と性質、注意事項についてお伝えします。

ウコンという健康食品とは

原材料…ウコンはインド原産のショウガ科多年草の根茎です。英語名でターメリックといいます。主な産地は沖縄です。

特徴…切り口が鮮やかな黄色で、カレー粉の原料になる秋ウコンのほか、春ウコン、紫ウコンがあります。主成分である黄色色素クルクミンには解毒作用があり、胆汁の分泌を促して肝臓障害の予防改善に作用が期待されていて、アルコールの分解を早めます。更に抗酸化作用や、余分なコレステロールを減少させる作用から、動脈硬化の予防に作用が期待されます。近年では抗がん作用も期待されています。精油成分には殺菌作用があり、病原性大腸菌や胃潰瘍の原因となるピロリ菌に対する作用が期待されます。春ウコン、秋ウコン、紫ウコンの特徴を下記に記します。
春ウコン…根茎の切り口がやや薄い黄色をしていて、春に花が咲きます。精油成分が多いです。正式名称はキョウオウです。
秋ウコン…根茎の切り口が鮮やかな黄色をしていて、秋に花が咲きます。クルクミンの含有量が最も多いです。
紫ウコン…根茎の切り口が紫色を帯びた白色をしています。精油成分が多いです。正式名称はガジュツです。

利用方法…粒状のサプリメントのほかに粉末を溶かして飲むウコン茶や二日酔い予防のドリンクなどが市販されています。乾燥したものよりも生のウコンの方が有効成分は多いです。

注意…まれにアレルギー症状が出る場合があります。また、胆石のある人は量を控えるか、避けたほうが無難です。また、肝臓病の人や妊娠中の人、授乳中の人は医師に相談して利用しましょう。

効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。

ウコンで期待される健康維持の作用

  • 二日酔いを防ぎます。
  • 老化を防ぎます。
  • タバコなどの有害物質を排出します。
  • コレステロールを減らし、動脈硬化を予防する作用があります。
  • 肝臓の機能を高め、肝臓病を防ぎます。
  • ピロリ菌を除去し、胃潰瘍を改善し、予防する作用があります。
  • 生活習慣病・がんを予防する作用があります。
  • 病原性大腸菌などへの殺菌作用があります。

ウコンの主な栄養成分と性質

  • クルクミン…利尿作用があり、胆汁の分泌を盛んにして肝臓の機能を高めます。抗酸化作用、抗炎症作用、解毒作用があり、各種の病気予防にはたらきます。
  • 精油(ターメロール、フエランドレンなどのエッセンシャルオイル) …ピロリ菌を抑え、胃潰瘍に有効です。その他の殺菌作用があります。