クロレラ|作用と性質、注意事項
葉緑素類健康食品であるクロレラの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
クロレラという健康食品とは
原材料…クロレラは緑藻類クロレラ科の淡水性単細胞藻類です。
特徴…多種類の有効成分があり、タンパク質、葉緑素(クロロフィル)、カルシウム、マグネシウム、ビタミン、ミネラル、ナイアシンなどを豊富に含みます。葉緑素は膵炎、肝炎、腎炎を予防、改善する作用が期待されます。クロロフィルは腸内の有害物質を吸着して排出させるはたらきがあります。また、遺伝子が傷つくのを防ぐはたらきがあるため、抗がん成分として注目されています。クロレラにはクロレラ成長因子(CGF)という生理活性物質が含有されていて、成長の促進や細胞を若返らせる作用が期待されます。クロレラの品種の一つの「チクゴ株」は、一般的なクロレラと比較して、細胞壁が薄く、細胞外に多糖体が大量に分泌されているという特徴があります。その健康作用として、栄養補給、コレステロール低下、便通改善、血圧低下、ダイオキシン排泄、生体防御賦活などが認められています。
利用方法…臨床試験はまだ十分ではないものの比較的安全性が高く、さまざまな病態の予防や改善に利用されてきました。健康食品には濃縮エキスやソフトカプセル、錠剤、顆粒などの形状で販売されています。有効成分にある抗酸化作用を期待した生活習慣病の予防や改善が目的の場合、長期的に継続した利用が求められます。
注意…クロロフィルの分解物であるフェオホルバイドは光過敏症などの皮膚障害を起こすことがあるため、厚生労働省によって含量が規制されています。最新の情報に留意して、過剰な使用を避けるようにしましょう。また、クロロフィルにはビタミンKが含まれるため、大量摂取した場合、ワルファリンなどの血液抗凝固剤の作用を減弱させる可能性があります。医薬品などと服用する場合には医師と相談して利用するようにしましょう。
効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
クロレラで期待される健康維持の作用
- 増血作用を活発にし、貧血を改善します。
- 疲労回復、強壮にはたらきます。
- 体を丈夫にします。
- コレステロールを減少させます。
- 肝臓・腎臓・すい臓のはたらきをよくします。
- がんの予防をします。
- 肥満の予防をします。
- 酸性体質をアルカリ性に変え、病気にかかりにくくします。
- 細胞の新陳代謝を盛んにし、病気の予防や治療を進めます。
クロレラの主な栄養成分と性質
- 葉緑素(クロロフィル)…植物や藻類に含まれる緑色の色素。増血、血栓予防、血圧低下、解毒、コレステロール低下、免疫増強、抗がんなどの作用があります。抗酸化作用があるので生活習慣病の予防に作用が期待できます。
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- ビタミンA・B1・B2・B6・B12・C・E…ビタミンB12はヒトでは利用されない不活性型が主です。
- ナイアシン
- クロレラ成長因子(CGF) …生物の成長を著しく促進し、細胞のはたらきを活発にして若返らせます。