葛の葉|作用と性質、注意事項
葉緑素類健康食品である葛の葉の作用と性質、注意事項についてお伝えします。
葛の葉という健康食品とは
原材料…葛の葉の原材料である葛はマメ科のつる性の多年草で、日本各地の山野に自生し、秋の七草の一つにも数えられる植物です。根に含まれるでんぷんから取ったクズ粉が、クズ湯、クズきり、クズモチなどに使われます。
特徴…葛の根には、イソフラボン配糖体のダイズイン、ダイゼイン、プエラリンが含まれています。ダイゼインは、解熱、血管拡張、脳血流量の増加などの作用がありますが、日本では薬品として扱われ、健康食品の材料には使用されません。そのため健康食品には葛の花や葉が使用されています。葛の花にはイソフラボンの他にサポニンが含まれていて、その抽出物に肥満改善作用が期待されています。葛の葉には各種のビタミンやミネラル、クロロフィルという葉緑素が豊富に含まれています。
利用方法…風邪薬の葛根湯(かっこんとう)は葛の根を原料にしたもので、 健康食品には葛の若葉が使われています。葛の若葉を粉末や粒状に加工した健康食品が販売されています。
注意…クロロフィルの分解物であるフェオホルバイドは光過敏症などの皮膚障害を起こすことがあるため、厚生労働省によって含量が規制されています。最新の情報に留意して、過剰な使用を避けるようにしましょう。また、クロロフィルにはビタミンKが含まれるため、大量摂取した場合、ワルファリンなどの血液抗凝固剤の作用を減弱させる可能性があります。医薬品などと服用する場合には医師と相談して利用するようにしましょう。
効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
葛の葉で期待される健康維持の作用
- 貧血を予防・改善します。
- 血圧を低下させます。
- コレステロールを減少させます。
- 細胞を活性化します。
- 炎症を鎮めます。
- 腸の健康維持にはたらきます。
葛の葉の主な栄養成分と性質
- 各種ビタミン
- 各種ミネラル
- 葉緑素(クロロフィル) …増血作用、血栓の予防、血圧降下、コレステロール低下、炎症の沈静、解毒、整腸、細胞賦活などの作用があります。