健康食品ノート 健康食品ノート

マコモ|作用と性質、注意事項

葉緑素類健康食品であるマコモの作用と性質、注意事項についてお伝えします。

マコモという健康食品とは

原材料…マコモはイネ科の多年草です。日本各地の池や沼、川岸などに群生していて、古くから食用にされてきました。マコモの草丈は1~2mほどになり実をつけます。その実は秋に米を細長くしたよう形状で、コモ、コモガヤ、カツミ、チマキグサなどの別名があります。主にこの実が粥などにされて食べられていたようです。現在健康食品として加工されるのは若葉の部分ですが、根の部分も食用にされます。また、新芽にマコモ黒穂菌が寄生すると、茎が軟化し肥大して、白くて細いタケノコ状になります。これはマコモタケといわれ、東南アジアなどでは料理に使用されます。

特徴…マコモは食物繊維を多く含み、ビタミンB1、B2、カルシウム、鉄、葉緑素(クロロフィル)などの成分を含んでいます。このような成分により、消化器官の運動を促進して消化を改善したり、腸内の大腸菌を減らして慢性疾患を予防したり、血圧の上昇を抑制して脳障害を予防する作用があります。また、からだの免疫力や抵抗力を高める、性ホルモンのはたらきを活発する、糖代謝を促進する、がんを予防するなどの作用が期待されます。

利用方法…マコモの葉や茎を加熱処理してから、そのまま乾燥させたり、納豆菌などで発酵した後に乾燥させた健康食品が市販されています。

注意…クロロフィルの分解物であるフェオホルバイドは光過敏症などの皮膚障害を起こすことがあるため、厚生労働省によって含量が規制されています。最新の情報に留意して、過剰な使用を避けるようにしましょう。また、クロロフィルにはビタミンKが含まれるため、大量摂取した場合、ワルファリンなどの血液抗凝固剤の作用を減弱させる可能性があります。医薬品などと服用する場合には医師と相談して利用するようにしましょう。

効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。

マコモで期待される健康維持の作用

  • 脳障害を予防する作用があります。
  • 血圧を下げます。
  • 消化を促進します。
  • 腸内の大腸菌を減らします。
  • がんを予防する作用があります。
  • 免疫機能を高めます。
  • 肝臓病を予防する作用があります。

マコモの主な栄養成分と性質

  • 食物繊維…体内のナトリウムや有害物質を排泄させます。コレステロールや糖質の吸収を抑制します。腸内の善玉菌を増やします。便秘を改善します。腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にします。
  • ビタミンB1・B2
  • カルシウム
  • 葉緑素(クロロフィル) …脳障害、肝炎、腎炎、すい炎の予防・改善にはたらきます。抗がん作用があります。