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スピルリナ|作用と性質、注意事項

葉緑素類健康食品であるスピルリナの作用と性質、注意事項についてお伝えします。

スピルリナという健康食品とは

原材料…スピルリナの原材料は水前寺ノリなどで知られる藍藻類の一種で、藍藻類紐子目ユレモ科スピルリナ属の藻類です。

特徴…アフリカや中南米の亜熱帯地方にある高塩分、高アルカリの湖に繁殖しています。『スピルリナ』という言葉はラテン語で『らせん』という意味があり、くるくるとねじれた形をしています。タンパク質、ビタミン類、鉄分といった栄養素が豊富に含有されています。タンパク質の量は良質の大豆や肉類よりも多く、必須アミノ酸が全種類、βカロチンはほうれん草の60~70倍含まれています。他にビタミンB1、B2、B6、B12、E、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、そしてミネラルはカリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄などが含まれています。更に葉緑素(クロロフィル)も多く、有効成分が凝縮された食品です。主に抗がん作用、糖尿病改善作用、脂質異常症の改善作用が期待されます。

利用方法…多種類の栄養素が豊富に含まれていることから、栄養補助食品として便利な食品と考えられます。臨床試験はまだ十分ではないものの、比較的安全性が高く、さまざまな病態の予防や改善に利用されています。スピルリナの栄養素は一般の食品より消化・吸収が良く、栄養バランスを整えることで、様々な症状の予防改善に作用が期待できます。健康食品としてのスピルリナは、乾燥させて粉末にしたものや、粒状、顆粒状、エキス剤などの形状で販売されています。

注意…クロロフィルの分解物であるフェオホルバイドは光過敏症などの皮膚障害を起こすことがあるため、厚生労働省によって含量が規制されています。最新の情報に留意して、過剰な使用を避けるようにしましょう。また、クロロフィルにはビタミンKが含まれるため、大量摂取した場合、ワルファリンなどの血液抗凝固剤の作用を減弱させる可能性があります。医薬品などと服用する場合には医師と相談して利用するようにしましょう。

効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。

スピルリナで期待される健康維持の作用

  • 貧血を改善します。
  • 眼精疲労の解消、視力の低下防止、白内障の改善などに作用があります。
  • 肌荒れを解消します。
  • 元気をつけます。
  • がんを予防する作用があります。
  • 慢性胃炎・胃潰瘍を改善します。
  • 肝臓病を改善します。
  • 栄養バランスを改善します。
  • 新陳代謝を活発にし、体のアルカリ性・酸性を調節します。
  • 抗酸化作用があります。
  • 糖尿病、高脂血症、高血圧を改善します。
  • 免疫賦活作用があります。
  • 口腔白板症を改善します。

スピルリナの主な栄養成分と性質

  • タンパク質…人間の体を構成している基本的な成分で、脳、神経、筋肉を健康に保ち、病気に対する抵抗力や治癒力を高めます。
  • 必須アミノ酸…イソロイシン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、フェニールアラニン、メチオニン、リジン、ロイシン
  • ビタミンA(βカロチン)…がんの発生を抑制します。視力の低下防止、皮膚、髪の健康などにはたらきます。
  • ビタミンB1・B2・B6・B12・E
  • ナイアシン
  • 葉酸
  • パントテン酸
  • カリウム…ナトリウムを排出させることで、塩分の取りすぎを防ぎます。 筋肉の働きをよくします。
  • カルシウム
  • リン
  • マグネシウム
  • 葉緑素(クロロフィル) …コレステロールを減少させます。すい炎、肝炎、胃炎、などを改善します。増血作用、抗がん作用があります。抗酸化作用があるので生活習慣病の予防作用が期待されます。