アルギニン|作用と性質、注意事項
タンパク質・アミノ酸類サプリメントであるアルギニンの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
アルギニンの作用と性質
- 脳下垂体を正常に機能させ、脳下垂体から分泌される成長ホルモンを合成します。
- 血管の内皮細胞がつくる血管拡張因子の一つである一酸化窒素の原料になります。
- アンモニアを尿素に変換・解毒するオルニチンの原料になり、尿を合成します。
- 体脂肪の代謝を促進し、筋肉組織(筋力)を強くします。
- 結合組織を強化します。
- 男性の精子の数を増加させます。
- 胸腺を刺激し、免疫機能(免疫力)を高めます。
- 子供にとっては必須アミノ酸なので、食べ物からしか摂取できないものです。
- コレステロール値や血圧を下げます。ビタミンEとともに摂取すると良いと考えられます。
- 過剰症-アルギニンを過剰に摂取すると肌が荒れたり、皮膚が厚くなります。また、関節肥大、骨の奇形をおこすことがありますので注意が必要です。1日の摂取の目安は20~30g以内です。
- 注意-成長期の子供にアルギニンの栄養補助剤サプリメントを与えすぎると巨人症になる危険があります。巨人症とは成長ホルモンが過剰に分泌され、引き起こされる病気で、発育期に発症すると、身長が著しく伸びます。思春期を過ぎ、骨の発育が止まってから発症すると、手足が大きくなり、特有な顔や体形になります。
また、疱疹のある人、精神分裂症の人にも悪影響をおよぼす可能性があります。
栄養補助剤サプリメントは、医者に相談の上で摂取しましょう。 - 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
アルギニンで期待される健康維持の作用
- 男性の精子の数を増加させます。
- 生殖機能のはたらきを高め、生殖の可能性を高めます。
- 精神的、身体的に機敏になります。
- 免疫機能を高め病気への抵抗力を高めます。
- 免疫機能を高め傷の治癒を早めます。
- 腱や靱帯の調子をよくします。
- LアルギニンとLオルニチンを一緒に摂取するとダイエットの作用が期待できます。
アルギニンが欠乏すると心配される症状
- 病気に対する抵抗力が弱くなります。
- 筋肉が弱くなります。
- キズが治癒しにくくなります。
- 男性の不妊症を招きます。
アルギニンが必要な人の例
- 30歳以上の人(アルギニンは、30歳以上になると分泌が停止されてしまいます)
- 成長期の子供(子供はアルギニンが体内で合成されないので食べ物から摂取する必要があります)
- 外傷のある人
- 筋肉、筋力の弱い人
- 精子の数が少ない男性
- スポーツ選手、アスリート
アルギニンを多く含む食品
- 高タンパク食品
- ナッツ類
- ひまわりの種
- ゴマ
- レーズン
- 玄米
- 小麦全粒粉のパン
- オートミール
- ポップコーン
- チョコレート