カルニチン|作用と性質、注意事項
タンパク質・アミノ酸類サプリメントであるカルニチンの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
カルニチンの作用と性質
- 特徴…カルニチンは肝臓や腎臓でメチオニンやリジンなどのアミノ酸から合成され、おもに骨格筋や心筋に分布しています。脂肪とブドウ糖の代謝を促す働きがあるため、運動前にカルニチンを摂取すると体脂肪がエネルギー源として効率よく利用され、体脂肪を減らすことができます。また、コレステロールの増加を抑制して、血管壁への沈着を防ぎます。
- 利用方法…日本では、2002年に食品として認可されるまで、カルニチンは心臓病患者用の医薬品として利用されていました。サプリメントとして摂取しても、心疾患、脳の認知機能障害、糖尿病などに健康維持の作用が期待できます。
また、ミトコンドリアにおける脂肪酸利用にとって必須の成分ですので、運動によって体脂肪を効率よく減らす作用があります。
鉄、ビタミンC、ナイアシン、ビタミンB6が不足すると、合成の効率が低下し不足する可能性があります。 - 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
カルニチンで期待される健康維持の作用
- 疲労回復にはたらき、さらに運動効果そのものも上げる作用があります。
- 運動効果を上げて体脂肪を効率よく減らします。中性脂肪や脂肪酸を燃やし、ダイエットにはたらきます。 カルニチンを摂取して運動することで作用に期待ができます。
- 心臓疾患の予防・改善にはたらきます。慢性心不全、虚血性心疾患の症状を改善します。
- 糖尿病の予防・改善にはたらきます。
- 慢性腎不全での人工透析患者の貧血を改善します。
- 認知症・アルツハイマーの症状を改善します。
- 注意…鉄、ビタミンC、ナイアシン、ビタミンB6が不足すると、合成の効率が低下し不足する可能性があります。摂りすぎによる弊害は報告されていませんが、最新情報を確認するべきでしょう。
カルニチンが欠乏すると心配される症状
- 肥満気味になる可能性があります。
カルニチンが必要な人の例
- 肥満気味の人
カルニチンを多く含む食品
- 牛肉
- 羊肉