セレン|作用と性質、注意事項
ミネラル類サプリメントであるセレンの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
セレンの作用と性質
セレンには抗酸化作用とがんを抑制する作用があります。生体に有効な量と中毒を起こす量の幅が狭いので、過剰摂取による中毒に注意が必要です。
セレンは体内で生成される過酸化脂質を分解する酵素の成分です。ビタミンEと共に摂取すると抗酸化作用が強くなります。抗酸化作用によって老化やがんの予防に作用が期待されています。
セレンと過剰摂取によって脱毛、嘔吐、下痢の症状が起こりますが、通常の食事では心配ないと考えられています。
セレンの主な作用と性質のまとめ
- 過酸化脂質などの過酸化物の分解にはたらく酸素の必須成分です。
- 抗体産生を促進し、免疫機能を高めます。
- 水銀、カドミウムなどの有害金属の毒性を軽減します。
- 精子の形成にかかわっています。
- ビタミンQの生成を助けます。
- ビタミンEとともにはたらくと、抗酸化作用が増大すると考えられます。
- セレンはセレニウムとも呼ばれます。
- 過剰症:毒性の強い元素なので、1日250μg以上の摂取はしないようにしましょう。中毒症状は、吐き気、爪の変形、脱毛、嘔吐、下痢、しびれ、頭痛などです。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
セレンで期待される健康維持の作用
- 酸化から目を守ります。
- 大気汚染から呼吸器粘膜を守ります。
- 血管の老化を予防する作用があります。
- 体の組織の柔軟性を保ち、体の組織の老化を遅らせます。
- 更年期障害の症状を改善します。
- 発がんを抑制します。
- 抗酸化作用があります。
セレンが欠乏すると心配される症状
- ふけが多くなります。髪が抜けやすくなります。
- 白内障にかかりやすくなります。
- しみが増えます。
- 大気汚染に弱くなります。
- 筋力が低下します。
- 心臓が弱り、心筋症、不整脈、動脈硬化をおこしやすくなります。
- 発がんリスクが高まります。老化が早まります。
- 精子が減少します。
- 更年期障害の症状が増します。
セレンが必要な人の例
- 髪がよく抜ける人
- ふけが多い人
- 精子が少ない男性
- 更年期障害の症状を改善したい人
- 動脈硬化を予防したい人
- がんを予防したい人
- 白内障を予防したい人
- 大気汚染から呼吸器を守りたい人
セレンを多く含む食品
- ワカサギ
- イワシ
- ホタテ
- ねぎ