ナトリウム|作用と性質、注意事項
ミネラル類サプリメントであるナトリウムの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ナトリウムの作用と性質
ナトリウムは食塩、みそ、しょうゆ、加工食品などに多く含まれています。そのため不足することはないと考えられていて、反対に過剰摂取による症状が心配されます。例えば高血圧や脳卒中などの生活習慣病が過剰摂取によって心配される症状です。
ナトリウムは神経の刺激伝達にはたらき、また、カリウムとともに細胞外液の浸透圧を維持し、細胞内外の物質交換、水分調節などにはたらいています。ナトリウム摂取量が多い場合、尿から排泄量が増え、少ない場合、排泄量が抑えられるので過剰症は通常起こらないと考えれています。
しかし、慢性的に摂取量が増えると血液中のナトリウムが増えて浸透圧が高くなり、これを薄めるために細胞から水が浸透します。そのため血液量が増えることで血液を送り出すための圧力が高くなり、血圧が上がる高血圧になると考えられています。
高血圧の要因はナトリウムの過剰摂取だけでなく、カリウムの摂取量の不足も関係しています。高血圧予防のためには食塩の摂取量を3~5gに抑え、血圧降下作用のあるカリウムを適切に摂取しなければならないと考えられます。
ナトリウムの主な作用と性質のまとめ
- カリウムとともに細胞の浸透圧を維持します。細胞内外の物質交換、水分調節などにはたらきます。
- カリウムに拮抗し、筋肉や心筋の弛緩に働きます。
- 神経の刺激伝達にはたらきます。
- カルシウムなどのミネラルが血液中に溶けるのを助けます。
- 胃酸、腸の消化液の分泌を促して消化を促進します。
- 体液のペーハー(酸とアルカリのバランス)を調節します。
- 過剰症-通常の食生活では心配ありません。慢性的な取りすぎが続くと高血圧、脳卒中、胃がん、動脈硬化などを招きます。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ナトリウムで期待される健康維持の作用
- 熱中症、日射病を予防する作用があります。
- 神経と筋肉の興奮性を弱めます。
- 胃酸の分泌を促して消化を促進します。
ナトリウムが欠乏すると心配される症状
- 意識がもうろうとしたり、頭痛やめまいがおこります。
- 脱水症状を起こしやすくなります。日射病の要因になります。
- 血圧が下がります。
- 食欲不振になります。倦怠感、疲労感がおこります。
- 腎臓が弱りやすくなります。
- 筋力が低下します。
ナトリウムはこのような人は摂取を控えめにしましょう
- 高血圧の人は摂取を避ける。
- 動脈硬化の人は摂取を避ける。
ナトリウムを多く含む食品
- 即席ラーメン
- いわしの丸干し
- 梅干
- サキイカ
- 辛子明太子
- イカの塩辛
- カレー
- 塩昆布