ヨウ素|作用と性質、注意事項
ミネラル類サプリメントであるヨウ素の作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ヨウ素の作用と性質
ヨウ素は甲状腺ホルモンの成分でチロキシンとトリヨードチロニンをつくっています。発育促進やエネルギーの産生を高める作用があり、別名ヨードといいます。
甲状腺ホルモンは交感神経を刺激し、たんぱく質や脂質、糖質の代謝を高め、基礎代謝と発育が促進されます。また、甲状腺ホルモンは、呼吸を早めたり、心臓の動きを高める時にも必要です。
ヨウ素の欠乏は、だるさ、機敏さの欠落というように、心身ともに不活発になり、子供では発育が遅れます。また、ヨウ素不足は甲状腺腫が心配されますが、海産物からヨウ素を摂取することができる日本人は不足することはないと考えられています。
逆に、ヨウ素の過剰摂取においても、甲状腺ホルモンの合成を妨げ、甲状腺腫を引き起こす可能性があります。1日3㎎以上摂らないように注意しなければなりません。
ヨウ素の主な作用と性質のまとめ
- 成長や代謝を促す甲状腺ホルモンをつくる材料です。
- 糖質、脂質、たんぱく質の代謝をよくします。基礎代謝を高め、発育を促進します。
- 酸素の消費量を増加させます。
- 精神活動を敏活にします。
- 肝臓でカロチンがビタミンAになる時に必要です。
- カリウムとヨウ素からなる無機化合物であるヨウ化カリウムのサプリメントが販売されています。
- 過剰症:甲状腺腫、甲状腺肥大、甲状腺機能減退症になりやすくなります。1日3㎎以上摂らないようにしなければなりません。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ヨウ素で期待される健康維持の作用
- 精神活動を活発にします。
- 甲状腺腫を予防したり、改善します。
- 皮膚や髪、爪を健康にします。
- 幼児、子供では成長促進に欠かせないホルモンのもとになり、からだや知能の発育を促進します。
- 余分な体脂肪を燃焼させてダイエットを助けます。
ヨウ素が欠乏すると心配される症状
- 精神反応が鈍くなります。
- 甲状腺腫、甲状腺肥大、甲状腺機能減退症になりやすくなります。
- 髪や皮膚につやがなくなります。
- 低血圧になりやすくなります。
- 疲れやすくなります。
- 子どもは、からだや知能の発育が遅れます。
- 肥満しやすくなります。
ヨウ素が必要な人の例
- 発育期の子ども
- 甲状腺機能減退症の人
- 甲状腺腫を予防したい人
ヨウ素を多く含む食品
- 昆布
- わかめ
- 焼海苔
- イワシ
- カツオ
- サバ
- ぶり