ビタミンD|作用と性質、注意事項
ビタミン類サプリメントであるビタミンDの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ビタミンDの作用と性質
ビタミンDは脂溶性で熱にやや不安定で酸化されにくい性質があり、紫外線にあたることで体内で合成されます。
ビタミンDは体内に入ると肝臓と腎臓で活性型のビタミンDになり、カルシウム、リンの吸収を助け骨の形成に作用するはたらきがあります。また、骨のカルシウムを血液や筋肉などへ取り出したり、尿で排出されないように再吸収させる作用があり、重要な生理作用を担います。
ビタミンDの不足で、大人では骨軟化症、子供ではX脚やO脚、くる病になることが心配されます。また、あごの骨が弱くなることで歯がぐらついたり、高齢者の骨粗しょう症などが心配されます。
ビタミンDの主な作用と性質のまとめ
- カルシウムとリンの吸収を助け、血中濃度を一定に保ち、骨や歯への沈着を促します。
- カルシウムの骨からの溶出と骨への蓄積を調整し、腎臓での再吸収を助けます。
- 筋肉の機能をよくします。
- ビタミンAの吸収を助けます。
- 紫外線にあたることで体内で合成されます。
- 脂溶性です。熱にやや安定し、酸化されにくいです。
- 過剰症-1日500μgを長期間とると毒性があらわれることがあります。子どもの場合は45μg以上です。吐き気、下痢、脱水症状をおこすほか、血管壁、肺、腎臓、胃などにカルシウムが沈着します。 高カルシウム血症、腎機能障害、軟組織の石灰化現象になる可能性があります。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ビタミンDで期待される健康維持の作用
- 歯や骨を健康に保ちます。
- 乳幼児の骨や歯の正常な発育を助けます。
- 筋力を維持します。
- 高齢者では、充分なカルシウムとビタミンDの摂取により、骨密度を増加させ、骨折を防ぎます。
- 血中のカルシウム濃度を高め、成長促進や骨密度を上げる作用があります。
ビタミンDが欠乏すると心配される症状
- 歯ぐきが弱ります。虫歯になりやすくなります。
- 乳幼児では、背中の骨が曲がります、X脚やO脚など、くる病になります。
- 腕やのどの筋肉がけいれんします。
- 骨がもろくなります。骨折しやすくなります。骨軟化症、骨粗鬆症をおこしやすくなります。
ビタミンDが必要な人の例
- 幼児
- 妊婦
- 授乳婦
- 閉経後の女性
- 高齢者
- 歯や骨の弱い人
- 骨粗鬆症を予防したい人
ビタミンDを多く含む食品
- アンコウ肝
- 黒カジキ
- ニシン
- サケ
- サンマ
- イサキ
- カラフトマス
- うなぎ
- メジマグロ
- シマアジ
- シラス干し
- 真カレイ
- ニジマス
- メカジキ
- 真サバ
- スズキ
- ピータン
- 鶏卵
- きくらげ
- うすひらたけ
- 干ししいたけ