健康食品ノート 健康食品ノート

紅花油|作用と性質、注意事項

植物性油脂類健康食品である紅花油の作用と性質、注意事項についてお伝えします。

紅花油という健康食品とは

原材料…紅花油の原材料である紅花はキク科の一年草です。紅花の種子を圧搾してとった油です。サフラワーオイルと呼ばれることもあります。紅花は国内でも山形県などで栽培されていますが、油の原料となるのはアメリカ、オーストラリアなどからの輸入品です。

特徴…紅花油には2タイプがあり、含まれる脂肪酸の種類が違います。リノール酸の多いタイプ(リノール酸含有量が植物油中トップ)に加えて、最近はオレイン酸が中心の紅花油も出回っており、それぞれの脂肪酸を70%以上含んでいます。

利用方法…夏に咲く紅黄色の花弁は、薬用や染料、口紅の原料になったり、ハーブティーにも利用されます。色素やフラボノイド成分を含有し、抗酸化力を発揮して全身の代謝を亢進する作用が強いです。紅花の若芽を乾燥させた健康食品もあります。種子を搾ってつくられるサンフラワー油は食用の植物油として利用されます。

効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。

紅花油で期待される健康維持の作用

  • 高血圧を予防・改善します。
  • 皮膚の老化を防ぎ、しみができにくくなります。
  • 心臓病を予防する作用があります。
  • 胃酸の分泌を整えます。
  • 動脈硬化を予防・改善します。
  • コレステロール値を減少させます 。
  • 注意…油脂は高エネルギーなので、摂りすぎは肥満につながります。また、リノール酸の過剰摂取は免疫力を弱め、アトピーや花粉症などのアレルギー症状、老化、心臓病、がんなどを促進するという報告もあります。

紅花油の主な栄養成分と性質

  • リノール酸…血中のLDLコレステロールを減少させることにより、動脈硬化、心臓病、高血圧などを予防・改善にはたらきます。
  • オレイン酸…血中のLDLコレステロールを減らすとともに、胃酸の分泌を調整して胃酸過多や胃潰瘍を防ぎます。また、腸を滑らかにして便秘を予防、解消します。
  • ビタミンE…活性酸素によって過酸化脂質の生成を防ぎます。過酸化脂質は皮膚だけでなく、脳、肝臓など全身の細胞を老化させます。