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ゴマ油|作用と性質、注意事項

植物性油脂類健康食品である ゴマ油の作用と性質、注意事項についてお伝えします。

ゴマ油という健康食品とは

原材料…ゴマ油の原材料であるゴマはゴマ科ゴマ属の一年草で、中国、インドなどアジア地域で古くから栽培されていました。主に種子(ゴマとして食用にされる部分)が食材、食用油など油製品の材料になります。

特徴…ゴマ油は中国料理や韓国料理に欠くことができない油で、日本では精進料理やてんぷらなどで使用され、香りと風味に独特なものがあります。

ゴマ油の脂肪酸の組成はリノール酸が45%、オレイン酸が39%含まれていて不飽和脂肪酸が中心になります。不飽和脂肪酸は、血管に付着して動脈硬化の原因になるLDLコレステロールを減少させる性質があり、高血圧や心臓病を予防する作用が期待できます。

また、ゴマ油にはレシチンが含まれ、からだの細胞や組織の代謝に関与します。更にゴマ油にはセサミノールやセサミンなどの抗酸化成分が豊富にあり、発がん予防の作用が期待できます。

利用方法…ゴマ油は炒め物や揚げ物などの加熱調理に使用できるだけでなく、サラダなどで生のまま使用することができます。

またゴマ油はビタミンA・D・Eなどの脂溶性ビタミンをはたらかせることができるので、野菜料理で使用することでゴマ油と野菜の栄養成分を活かすことができます。

ゴマ油の種類

  • 【純正】…色が濃く香りが強いゴマ油で、ゴマを炒ることで香ばしくして、圧搾したものです。通常、純正と表示され圧搾した後は加熱されていない製品です。
  • 【太白】…色が白く透明で香りが比較的弱いゴマ油で、ゴマを生のまま圧搾して精製したものです。通常、太白と表示されます。ゴマ油の香りは弱いですが、加熱することで香りが香ばしく変化します。
  • 【調合ゴマ油】…大豆油や菜種油などが混合されたゴマ油です。

注意…ゴマ油は油なので、取りすぎると肥満を招く恐れがあります。また、リノール酸の摂りすぎはガンを促進したりアレルギー、心臓病の原因になることがあるので注意が必要です。

効能効果などの注意事項-健康食品やサプリメントの作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。

ゴマ油で期待される健康維持の作用

  • 高血圧を防ぎます。
  • 細胞の若さを保ちます。
  • 動脈硬化を防ぎます。
  • 胃酸の分泌を調整し、胃酸過多や胃潰瘍を防ぎます。
  • 体を活性酸素から守り、ガンを予防する作用があります。
  • コレステロール値を下げます。

ゴマ油の主な栄養成分と性質

  • リノール酸…コレステロール値を下げる作用があり、動脈硬化や高血圧を防ぎます。
  • オレイン酸…コレステロール値を下げる作用があり、胃腸の調子を整えます。
  • レシチン…体の組織や細胞の代謝に関与します。コレステロールが血管壁に沈着するのを防ぎ、動脈硬化の予防が期待できます。
  • セサミノール…強力な抗酸化物質です。ゴマリグナンの一種でゴマの1%がゴマリグナンになります。ゴマリグナンにはセサミノール以外にセサミンなど多くの成分が含まれています。細胞の老化を抑え、体内で発がん性のある過酸化脂質がつくられるのを防ぎます。他の植物油脂にはほとんど含まれていない成分です。
  • セサミン…脂溶性の抗酸化成分でゴマリグナンの一種になります。ゴマリグナンの半分程度に含まれています。肝臓のはたらきを高め、二日酔いや悪酔いを予防する作用があります。また、セサミンはコレステロール値や血圧を下げる作用や、肝臓がんや乳がんなどの抗がん作用が期待できます。