パントテン酸|作用と性質、注意事項
ビタミン類サプリメントであるパントテン酸の作用と性質、注意事項についてお伝えします。
パントテン酸の作用と性質
パントテン酸は、様々な食べ物に含まれていて、エネルギー産生に関わり、ストレスへの抵抗力を高めます。パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれ、酸、熱、アルカリに不安定で、アルコール、カフェインなどで消耗されやすい性質があります。
パントテン酸は、副腎皮質ホルモンの産出を促すはたらきがあります。副腎皮質ホルモンは血糖値を上げてストレスに対抗するためのエネルギーを向上させる作用があります。また、ビタミンB6や葉酸と共に免疫力強化に作用します。
腸内細菌により合成されますが、抗生物質などを飲んでいる場合、腸内細菌からの供給が期待できないため、食べ物で補給するようにします。
パントテン酸の主な作用と性質のまとめ
- 糖質、脂質、タンパク質の代謝にはたらきます。
- 副腎皮質ホルモンの合成にはたらきます。
- 免疫抗体の産生にはたらきます。
- 自律神経伝達物質をつくるのに必要です。
- 解毒にはたらきます。
- 善玉コレステロールをふやします。
- 腸内細菌により合成されます。
- 酸、熱、アルカリに不安定です。
- 別名ビタミンB5といわれます。
- 過剰症-摂り過ぎによる副作用はないと考えられています。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
パントテン酸で期待される健康維持の作用
- 正常な成長を助ける。自律神経のはたらきを維持します。
- 免疫力を強化し、かぜなどの感染症を予防する作用があります。
- 薬の副作用を軽くします。
- 副腎を強くして、ストレスに耐える力をつけます。
- 善玉コレステロールをふやします。
パントテン酸が欠乏すると心配される症状
- 髪につやがなく、白髪になりやすくなります。
- 居眠りをしたり、怒りっぽくなります。
- かぜなどの感染症にかかりやすくなります。
- 血圧が低下します。動脈硬化が進みます。
- 食欲不振、胃が弱ります。
- ストレスに弱くなります。疲れやすくなります。
- 手足がしびれたり、足裏が熱くなります。手足の知覚異常が起こります。
パントテン酸が必要な人の例
- 妊婦
- 授乳婦
- 食欲不振の人
- ストレスの多い人
- かぜをひきやすい人
- 口内炎の人
- 飲酒が多いの人
- 動脈硬化を予防したい人
パントテン酸を多く含む食品
- 子持カレイ
- たらこ
- 銀ザケ
- うなぎ蒲焼
- 鶏レバー
- 豚レバー
- 牛レバー
- 鶏もも