ビタミンB1|作用と性質、注意事項
ビタミン類サプリメントであるビタミンB1の作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ビタミンB1の作用と性質
ビタミンB1は水溶性のビタミンで、サイアミンとも呼ばれています。水に溶けやすく、熱に弱いため調理中に失われる性質があるといえます。また、水道水の消毒用塩素によってもビタミンB1が失われるため、蒸留水やミネラルウォーターを使用した調理が勧められます。
主にビタミンB1は、ご飯やパン、砂糖などに含まれる糖質の分解を助けます。糖質は身体だけでなく、脳や神経のエネルギー源であるため十分な補給が必要です。糖質を分解しエネルギーへ変えるためには酵素がはたらきますが、酵素がはたらくためには、補酵素であるビタミンB1が必要になります。糖質を多く摂取するうえではビタミンB1も十分に摂る必要があるといえます。
更に、ビタミンB1は糖質の分解を助けるだけでなく、脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能を正常に保つ作用があります。
ビタミンB1の主な作用と性質のまとめ
- 糖質の代謝に関与します。
- 脳の中枢神経や、手足の末梢神経の機能を正常に保ちます。
- 腸内細菌によって体内で合成されます。
- 水溶性です。加熱するとさらに水に溶けやすくなります。アルカリ(重曹)を加えて加熱すると壊れます。弱酸性で安定します。
- 過剰症-体内で蓄積されることがないため、過剰摂取による害はないと考えられています。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ビタミンB1で期待される健康維持の作用
- 精神を安定させます。
- 成長を促進します。
- 心臓の機能を正常に保ちます。
- 筋肉の疲労を防ぎ、疲労を癒します。
- 夏ばてを予防する作用があります。
- 食欲を増進します。
- 船酔いを防ぎます。
- 末梢神経のはたらきを正常に保ち、脚気を防ぎます。
ビタミンB1が欠乏すると心配される症状
- 気分がふさいだり、集中力、協調性がなくなります。
- 麦が主食の欧米人に多いB1欠乏症はウェルニッケ脳症で、中枢神経がおかされます。
- 疲れやすくなります。
- 動悸、息切れ、心臓肥大が起こります。
- 肝臓、腎臓の機能が低下します。
- 食欲不振、吐き気、便秘などの胃腸障害が起こります。
- 脚気になり、反射神経に異常がでます。全身倦怠、手足のしびれ、腰痛が起こります。
ビタミンB1が必要な人の例
- 酒・お菓子・糖分の摂取量の多い人
- スポーツ・運動をする人
- 喫煙者
- 糖尿病の人
- 神経や筋肉の疲労を回復したい人
- 肩こり・腰痛・ぎっくり腰・糖尿病・かぜ・胃炎の人
ビタミンB1を多く含む食品
- うなぎ蒲焼
- コイ
- たらこ
- 紅ザケ
- アイナメ
- 子持ガレイ
- ニジマス
- うなぎ肝
- 春カツオ
- 鮎
- 豚ひれ
- 豚もも
- 豚ロース
- ボンレスハム
- 鶏レバー
- 生そば
- 玄米
- 胚芽精米
- 大豆
- 絹ごし豆腐
- えんどう豆
- レンズ豆
- インゲン豆