ビタミンE|作用と性質、注意事項
ビタミン類サプリメントであるビタミンEの作用と性質、注意事項についてお伝えします。
ビタミンEの作用と性質
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、熱や酸では壊れず、酸敗油や鉄、アルカリなどで壊れます。肝臓や脂肪組織、心臓、筋肉、血液、副腎などに蓄えられます。
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、活性酸素による害からからだを守る性質があります。主に、がんや心筋梗塞、脳卒中などの生活習慣病の予防に作用が期待されます。
活性酸素は過酸化脂質をつくり、過酸化脂質は細胞を破壊していきます。そのためビタミンEの作用によって過酸化脂質ができないように抑制させる必要があります。
血液中のコレステロールも酸化されれば過酸化脂質ができ、動脈硬化の要因となり、心筋梗塞や脳卒中を招く可能性を高めます。
ビタミンEは過酸化脂質を分解するので血行をよくします。ビタミンEを摂れば生活習慣病だけでなく、血行障害である肩こりや頭痛、痔、しもやけ、冷え症などの症状を改善することにつながります。
ビタミンEの抗酸化作用を高めるにビタミンCと共に摂取することがすすめられます。また、ビタミンEには、トコフェロールとトコトリエノールがあり、それぞれα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)があり、全部で8種類あります。その中でも生理活性が高いのがαトコフェロールですのでビタミン剤を摂るときはαトコフェロールのものを選ぶようにしましょう。
ビタミンEの主な作用と性質のまとめ
- 脂溶性の抗酸化ビタミンです。
- 過酸化脂質を分解することで心疾患や脳梗塞を予防する作用があります。
- 発がんを抑制する作用が期待されます。
- 赤血球膜脂質を酸化から守ることで溶血性貧血を予防する作用があります。
- 毛細血管の血行を促進します。
- ビタミンCと摂ることで抗酸化作用が高まります。
- 過剰症- にきびのような発疹ができる場合があります。 軽度の肝臓障害を招く危険があります。血が固まりにくくなる可能性があります。サプリメントから摂取する場合、許容上限摂取量を守りましょう。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
ビタミンEで期待される健康維持の作用
- 血管を若々しく健康に保ちます。
- 心疾患や脳卒中、がん、脂肪肝などを予防する作用があります。
- 冷え症、痔、更年期障害などを改善する作用があります。
- 肌を健康に保ちます。
- 老化を予防する作用があります。
- 生殖機能を維持し、流産を防止する作用が認められています。
ビタミンEが欠乏すると心配される症状
- 肌にしみができやすくなります。
- 呼吸器系の障害が出やすくなります。
- 動脈硬化になり、心疾患や脳卒中などの危険が高まります。
- 血行不良になり、冷え症、しもやけ、肩こり、頭痛などの症状がでます。
- がんの危険が高まります。
- 老化を促進します。
- 女性では、不妊、流産、生理痛の可能性を高め、更年期障害を進行させます。
ビタミンEが必要な人の例
- 冷え性の人
- 肩こり、腰痛の人
- 肌荒れが気になる人
- シミ、そばかすが気になる人
- がんや心疾患、脳卒中を予防したい人
- 更年期障害の人
ビタミンEを多く含む食品
- アンコウ肝
- うなぎ
- 毛がに
- ハマチ
- キングサーモン
- タラコ
- 真ダコ
- カレイ
- かぼちゃ
- モロヘイヤ
- 赤ピーマン
- ほうれんそう
- アーモンド
- 落花生
- 小麦胚芽
- ヘーゼルナッツ
- ひまわり油
- 綿実油
- サフラワー油
- コーン油
- マーガリン
- サラダ油