葉酸|作用と性質、注意事項
ビタミン類サプリメントである葉酸の作用と性質、注意事項についてお伝えします。
葉酸の作用と性質
葉酸はビタミンB群の仲間で水溶性のビタミンです。ホウレンソウなどの葉物野菜に多く含まれているため葉酸と呼ばれます。以前はビタミンMなどと呼ばれました。
葉酸はビタミンB12とともに、補酵素として赤血球を作るはたらきがあり、「造血のビタミン」などと呼ばれます。更に、葉酸は体内で核酸の合成を助けて細胞分裂を活発にします。葉酸が不足すると細胞の再生に支障をきたすため、胃潰瘍や口内炎、悪性貧血の症状を招きやすくなります。
妊娠前から妊娠初期の女性が充分な量の葉酸を摂取しないと、先天異常の子供が生まれるリスクが高まります。妊娠前や妊娠中、授乳中の女性は充分な量の葉酸を摂取する必要があります。
葉酸の主な作用と性質のまとめ
- ビタミンB12と共に、赤血球の産生にはたらきます。
- タンパク質の代謝、核酸(DNA)の合成にはたらきます。
- 抗体の産出にかかわります。
- 腸内細菌によって合成されます。
- 過剰症-多量摂取によって亜鉛の吸収が阻害されることが報告されています。サプリメントなどから摂る場合は、許容上限摂取量以下にしましょう。
- 効能効果などの注意事項-サプリメントや健康食品の作用や性質は絶対的な効能や効果ではありません。医師や専門家に相談の上、医薬品や他のサプリメントとの摂取の仕方などに注意して使用しましょう。
葉酸で期待される健康維持の作用
- 母乳の出を良くします。
- 口内炎を予防する作用があります。
- 皮膚を丈夫にします。
- 造血作用があり貧血を防ぎます。
- 胎児や乳幼児の発育を助けます。
- 胎児の先天異常を予防する作用があります。
葉酸が欠乏すると心配される症状
- 神経過敏、うつ状態、健忘症を起こします。
- 口内炎になります。
- 貧血になります。
- 動悸や息切れの症状がでます。
- 食欲不振や胃潰瘍が心配されます。
- 皮膚にしみなどができやすくなります。
- 抵抗力が落ちて病気になりやすくなります。
- 先天異常の子供が生まれるリスクが高まります。
葉酸が必要な人の例
- 口内炎ができやすい人
- 肌荒れが気になる人
- 貧血気味の人
- 野菜が不足している人
- 妊婦、授乳婦
- 避妊薬やアスピリンを服用している人
- 飲酒の量が多い人
葉酸を多く含む食品
- 菜の花
- 枝豆
- モロヘイヤ
- 芽キャベツ
- ほうれんそう
- ブロッコリー
- とうもろこし
- 春菊
- そら豆
- かぶ
- アボカド
- いちご
- スモモ
- 柿
- 牛レバー